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発行/文春文庫
作/又吉直樹
1980年生まれ。芸人、脚本家、小説家、俳人であり、ピースのボケ担当である。2015年、『火花』で芥川賞を受賞。他の小説に『劇場』『人間』、エッセイに『第2図書係補佐』『東京百景』などがある。
本の紹介/
売れない芸人・徳永は営業先の熱海の花火大会で先輩芸人・神谷と出会います。常識のワクからはみ出た漫才を披露した神谷の姿に魅了された徳永は、神谷に弟子入りを志願。「俺の伝記を作ってほしい」という条件で神谷はそれを受け入れるのでした。毎日のように飲みに出かけては芸の議論を交わす二人。仕事はほぼないものの充実した日々を送る二人でしたが、いつからかわずかな意識の違いが生まれるようになってしまう…。
誰しもが時に、理想と現実の間のギャップに悩み、抱える「葛藤」を、純文学を愛する著者による美しい文体で真っすぐに描いている本作。ぜひドラマ版や映画版とあわせてお楽しみください。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p3267/
本を選んだ人/
[名前]
おおぶ文化交流の杜図書館
小倉明美
[肩書]
司書
[プロフィール]
愛知県・大府市にある「おおぶ文化交流の杜図書館」でチーフを務める。館長とともに会議に出席したり、人事や労務の役割を担ったりと業務責任者として図書館を運営している。