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『春琴抄』/選書者:ADAM atさん・ミュージシャン

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発行/新潮文庫 著者/谷崎 潤一郎 1886年生まれ。東大国文科中退。在学中より創作を始め、同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊。同誌に発表した「刺青」などの作品が高く評価され作家に。1949年、文化勲章受章。主な作品に『痴人の愛』『卍』『細雪』『陰翳礼讃』など。 本の紹介/ 盲目の三味線師匠・春琴に仕える佐助の愛と献身を描いた作品。 大阪の薬商人の家に生まれ育った、頭脳明晰、容姿端麗な春琴は、9歳のときに失明してしまいます。失明後は三味線の稽古に励むようになる春琴。その眼となり、稽古への道を共に歩んだのが佐助でした。佐助は少しでも春琴に近づきたいという気持ちから、春琴の指導のもと自らも三味線の練習をはじめます。春琴は気性が荒く、稽古でも叱声が響き渡る日々でした。恋人でもなく夫婦でもない関係を続けていく二人でしたが、突然悲劇が降りかかってしまい……。 谷崎潤一郎らしさがあふれる美しい文章から伝わるのは、狂気的とも言える春琴と佐助の愛。 ひたすらに美を追求した『春琴抄』の世界を、ぜひ堪能してください。 レビュー記事/ https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2916/ 本を選んだ人/ [名前] ADAM at [肩書] ミュージシャン [プロフィール] 静岡県浜松市出身のキーボーディスト。本名の TAMADA を逆から読むと ADAM at になることから命名 。タワーレコード 年間チャート「2020 ベストセラーズ」ジャズ・チャート 3 位、日本人作品としては 1 位を獲得した。

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