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発行/新潮文庫
著者/川端康成
1899年生まれ。大正から昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学の頂点に立つ作家の一人である。1968年に日本人初のノーベル文学賞を受賞。代表作は、『伊豆の踊子』『抒情歌』『禽獣』『雪国』など。
本の紹介/
古都・京都を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命を描いた、川端康成の代表作の一つ。
冒頭から、もみじの赤と青色のこけ、すみれの葉や花といった豊かな色彩が登場するなど、卓越した自然描写で知られる川端康成らしさが文章を美しく彩ります。さらに本作は自然美だけでなく、京都の慣習、言葉などが色濃くあった昭和30年代の名所や風物を細かく記し、まるで当時の現地を訪れているかの気分に。
変わりゆくものと変わらぬもの。それぞれを通じて京都の魅力を再発見できる一冊です。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2916/
本を選んだ人/
[名前]
ADAM at
[肩書]
ミュージシャン
[プロフィール]
静岡県浜松市出身のキーボーディスト。本名の TAMADA を逆から読むと ADAM at になることから命名 。タワーレコード 年間チャート「2020 ベストセラーズ」ジャズ・チャート 3 位、日本人作品としては 1 位を獲得した。