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発行/東京創元社
著者/クリスチアナ・ブランド
イギリスの推理作家、児童文学作家。別名義としてメアリー・アン・アッシュ 、アナベル・ジョーンズ 、メアリー・ローランド 、チャイナ・トンプスン がある。
本の紹介/
英国ミステリー界の重鎮、クリスチアナ・ブランドのオールタイムベストとも呼ばれる本書。人間の悪意をまざまざと見せつけるブラックユーモアに満ちあふれた16の作品を、ビュッフェコースに見立て構成しています。
読了感が良い作品ばかりではありませんが、それがある種の余韻となり、独特の世界観の虜になる…。それが、本書の醍醐味と言えるでしょう。
16の短編の中でも、格別な面白さを誇るのが『ジェミニークリケット事件』。本作はあらゆる描写や会話が伏線として使われ、最後には衝撃の結末が待ち受けています。どんな結末が待っているのかは、ぜひご自身で体感してみてください。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2415/
本を選んだ人/
[名前]
太田忠司
[肩書]
作家
[プロフィール]
愛知県出身。本格ミステリ作家クラブ事務局長。これまでの著作数は100作以上に及び、2021年4月には新刊『麻倉玲一は信頼できない語り手 (徳間文庫)』を発売した。