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発行/早川書房
著者/マーク・ハッドン
イギリスの児童文学作家、詩人。著書である「夜中に犬に起こった奇妙な事件」は、ウィットブレッド賞、ガーディアン賞、コモンウェルス賞最優秀処女長編賞を受賞した。
本の紹介/
人とうまくつきあえない少年・クリストファーが主人公。彼は近所の犬が殺されているところに遭遇し、自身が探偵となって犯人を探しながら、それを一冊の本にまとめていきます。
主人公は、コミュニケーションは苦手でも、物理と数学が得意で、記憶力にも長けています。
コミュニケーションが重要といわれる現代社会。しかし、「もしかしたら時代が違えば『人とうまくつきあえない少年』も、何かを発見できる才能を持っているかもしれない。今はたまたま『人とうまくつきあえない』世界かもしれないけど、基本的に無駄なパーソナリティはない」。
そんなことを思わせてくれる一冊です。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2547/
本を選んだ人/
[名前]
栁下恭平
[肩書]
株式会社鴎来堂代表
書店かもめブックス店主
[プロフィール]
1976年生まれ。さまざまな職種を経験し世界を放浪したのち、出版社に勤務。編集者から校閲者に転身し、28歳の時に校正・校閲を専門とする会社、鴎来堂を立ち上げる。2014年11月、東京神楽坂に『かもめブックス』をオープン。