original
発行/岩波文庫
著者/茨木のり子
詩人、エッセイスト、童話作家、脚本家。 主な詩集に、『見えない配達夫』『鎮魂歌』『自分の感受性くらい』『倚りかからず』など。戦時下の女性の青春を描いた代表作の詩「わたしが一番きれいだったとき」は、多数の国語教科書に掲載されている。
本の紹介/
胸のすくような日本語の使い手であり、"現代詩の長女"と呼ばれた茨木のり子の作品集。
収録されている『自分の感受性くらい』は、著者が戦時中に感じていた違和感をないものにして、全体主義に流されていた自分を律してつくられた詩だと言われています。他人のせい、友人のせい、時代のせい…など日々を生きる中で、責任転嫁したくなることは誰だってあるはず。しかし、感受性は自分自身にしか守れないのです。自分で自分を守れない人はばかものだと、著者の厳しくも愛情がこもったメッセージが込められた一篇です。
素直な表現で人を励まし奮い立たせてくれる著者の詩をぜひ堪能してください。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2649/
本を選んだ人/
[名前]
上野皓平(The Songbards)
[肩書]
アーティスト
[プロフィール]
兵庫県神戸市出身。2019年11月、ビクターエンタテインメントのロックレーベルであるGetting Betterから、1stフルアルバム『CHOOSE LIFE』をリリースしメジャーデビュー。