発行/晶文社
著者/三好 愛
イラストレーター。ことばから着想を得る不思議な世界観のイラストが人気を集め、『どもる体』(伊藤亜紗)、『某』(川上弘美)をはじめ数多くの本の装画や挿絵を担当する。
本の紹介/
注目のイラストレーター三好愛さんによる初のイラスト&エッセイ集。
本屋さんに並ぶ多数の書籍の中でも、ひときわ目を引く著者のイラスト。不思議でつかみどころがないのに、どこか懐かしい雰囲気を漂わせる、そんな魅力を持っています。
本書には、誰しもが味わったことのあるざらざらした経験や記憶を描き出したエッセイと、不思議な生き物と目だけの無表情な人が登場するイラストで構成されています。
ざらざらしたエピソードに笑ったり、励まされたり、共感したり。不思議でつかみどころのない心の中のざらざらは、こんなふうに言語化できるんだと感心させられました。
なんとなく、生きづらさを感じている人に、ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。表紙の体裁もとても素敵ですよ。
本を選んだ人/
[名前]
堀田裕貴
[肩書]
ディレクター
[プロフィール]
編集プロダクション「エディマート」所属。平成生まれの30代。仕事では紙・WEB問わず“文章”に関わるコンテンツ制作を行っています。はじめてきちんと読んだ小説は村上春樹の『ノルウェイの森』。それもあって、学生時代は村上春樹を中心とした文学作品に傾倒。大人になってからはノンフィクション、ビジネス関連の書籍をよく読むので、仕事や私生活のヒントにつながるような本をセレクトしていきます。