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『母脳』/選書者:大塚亜依・編集者、ライター

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発行/ポプラ社 著者/黒川伊保子 人工知能研究者、感性アナリスト、随筆家。㈱感性リサーチ代表取締役。奈良大学理学部物理学科卒業後、メーカーで人工知能研究に携わったのち、言葉の感性の研究に力を入れる。男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを描いた随筆や生き方の指南書が好評を博し、テレビやラジオなどでも幅広く活躍。『恋愛脳』『夫婦脳』など脳科学本を経て、2018年には『妻のトリセツ』がベストセラーに。以降、多くの“トリセツ”シリーズを出版。2020年秋にはコロナ禍の家族を救うべく、家族のトリセツシリーズ(『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』『娘のトリセツ』『息子のトリセツ』『家族のトリセツ』)を完結させた。 本の紹介/ 「子育てほど楽しい冒険は、この世にない」―。 人工知能や脳科学の専門家である著者が、「わが子を天才脳に育てよう!」という野望に燃えて向き合った、自らの子育て。その実体験をもとに、育児のヒントやコツを綴ったユニークな指南書です。 「質問には質問で返す」。「散らかし放題は男子の最高の英才教育」。「女の子は4歳で一人前になる」。「なぜ学ぶのか、を伝えてやる」。「失敗は大らかに笑い飛ばせ」。「愛は言葉で。いつから始めてもよい」。「悪意を知るのは13歳以降で」…。 惜しみなく披露される、最新の脳科学の知見に満ちた子育ての戦略の数々。「育児の常識」らしきものにとらわれていた心を解きほぐしてくれ、説得力があって実践したくなるものばかり。 また、「母も惚れるいい男」を母子の「キャンペーンコピー」(!)に掲げたオリジナルな子育ての記録は、母と息子の愛の物語としても読め、まさに“ラブラブ”な二人のエピソードや関係性にときめいたり、泣かされたり。コピー通りとびきりの「いい男」に育っていく息子の姿にほれぼれ…! さて、自分はわが子とどんな物語を紡ごうか、と子育ての楽しみが広がります。 母たちへのエールと包容力に満ちあふれた本書。妊娠した時から子育てが終わる日まで、ずっとそばに置いておきたい、抜群に頼もしい一冊です。 本を選んだ人/ [名前] 大塚亜依 [肩書] 編集者・ライター [プロフィール] 子どもの頃から本が好きで、言葉のもつ力に助けられてきました。編集の世界に入ったのは、本や言葉の近くにいたかったから。編集プロダクション「エディマート」に8年ほど勤め、今は子育てをしながら、フリーランスで編集や執筆の仕事をしています。本屋さんと図書館が大好きで、本とノートとペンを持って喫茶店で過ごすのが何よりの楽しみ(地味…!)。言葉の力を感じられて、元気や勇気やいろいろな感情をもらえる本、暮らしや仕事、生きることが楽しくなる本、子どもにも大人にも届けたい絵本などを中心にセレクトします。

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