発行/角川文庫
著者/宮沢賢治
1896年岩手県花巻市生まれ。盛岡高等農林学校卒業。1942年詩集「春と修羅」、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、1933年9月21日、病気のため37歳の若さで亡くなる。数多く残された、すぐれた詞や童話が、没後、整理・出版され、今も多くの人々に読みつがれている。
本の紹介/
山奥で道に迷ってしまった2人の若い兵士と2匹の犬。山道はあまりにも
険しいため2匹の犬は死んでしまい、道に迷った2人の若い兵士はお腹がすいてきました。その時、突然目に入った西洋料理店「山猫軒」。お腹をすかせた2人は不思議に思いながらも中に入っていきます。中では、靴を脱がされ、顔にはクリームを塗らされ…。さて、2人の運命は…?
宮沢賢治さんの有名な作品。店の中にどんどん入っていくうちに怖さが増していきます。もし自分だったらと思うととても恐ろしい。でもやっぱり中に入ってしまうかも…。何回も繰り返し読みたくなる味わい深い本。
本を選んだ人/
[名前]
はなこ(mamhive)
[肩書]
日本語教師/ライター
[プロフィール]
長年、外国人に日本語を教える傍ら、女性ライターチーム「mamhive」のサポートライターもしています。本は子供の頃から大好きで、書店で気になる本を見つけたらジャンルを問わずに購入。高校時代に太宰治に夢中になり、それ以来、椎名誠、宮部みゆき、東野圭吾など小説中心だったけれど、まとまった時間が取れない今は、エッセイなどさっと読める本を選ぶことが多くなりました。