発行/小学館
著者/萩尾望都
漫画家。1969年「ルルとミミ」でデビュー以来、SFやファンタジーなどを取り入れた壮大な作風で名作を生み出す。2012年には少女漫画家として初の紫綬褒章を受章。2019年には文化功労者に選出される。主な著書は「ポーの一族」「11人いる!」「残酷な神が支配する」など。
本の紹介/
宇宙大学に入学するための最終テストは、“外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること”。1チームは10人のはずが、宇宙船にいるのは11人だった…。
本来なら力を合わせてこの最終試験を乗り切りたい。しかしなぜ11人いる…。そんなもどかしさの中で、疑心暗鬼と仲間意識が絶妙に波打ち物語は進んでいきます。
画期的な背景設定や、緻密なストーリー構成、魅力的なキャラクターなど総合的に高い評価を受けた、古典SFの傑作。これまでにドラマ化、アニメ映画化、舞台化もされています。それぞれが重要な役割を持った、個性豊かなキャラクター一人ひとりにもぜひ注目を。
本を選んだ人/
[名前]
栁下恭平
[肩書]
株式会社鴎来堂代表
書店かもめブックス店主
[プロフィール]
1976年生まれ。さまざまな職種を経験し世界を放浪したのち、出版社に勤務。編集者から校閲者に転身し、28歳の時に校正・校閲を専門とする会社、鴎来堂を立ち上げる。2014年11月、東京神楽坂に『かもめブックス』をオープン。