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発行/双葉社
著者/瀬名秀明
SF作家、ホラー作家、薬学博士として宮城大学看護学部講師、東北大学機械系特任教授を歴任。95年『パラサイト・イヴ』で第二回日本ホラー小説大賞を受賞し作家デビュー。98年『BRAIN VALLEY』で第一九回日本SF大賞を受賞。
本の紹介/
高校生の早季子のもとに一通のはがきが届く。「折り紙」のように折られたはがきは見覚えのある形に折られていた。それは10カ月前に難病のため亡くなった同級生・望月和志が折った「猿」だったのだ。彼が何かを伝えようとしているのか?止まっていた早季子の心が動き始める―。
折り紙を題材に高校生の成長を描いた、静かに胸に沁みる青春ラブストーリー。青春を謳うのにふさわしい、キラキラと輝く学生時代の一瞬一瞬が切り取られた、素敵なお話です。
作中で描かれたリアルすぎる折り紙にまつわる描写にも、ぜひ注目してください。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2156/
本を選んだ人/
[名前]
有澤悠河
[肩書]
折り紙作家・紙漉き職人
[プロフィール]
1997年、北海道生まれ。2016年、美濃手漉き和紙工房コルソヤードに職人として就職。手漉き和紙を使った独創的な折り紙作品を生み出している。著書に『おりがみ王子の カワイイ!けれど難しすぎるおりがみ(KADOKAWA)』『折り紙王子の凄ワザ!折り紙(河出書房新社)』がある。