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発行/新潮社
著者/宮部みゆき
小説家。法律事務所などに勤務の後、1987年にデビュー作『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。主な著書として『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞)、『火車』(山本周五郎賞受賞)、『理由』(直木賞受賞)、『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリー小説や、『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞)などの時代小説がある。
本の紹介/
謎の失踪を遂げた和也の婚約者・彰子を探し出して欲しいという依頼が、刑事である本間俊介に届いたことを発端に、物語の幕が開く。
彰子を追い求めるうちに、和也と婚約をした彰子は、偽物のなりすましではないかという疑念が浮かび上がる。謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた…。
山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。映像化もされた有名な作品ですが、終盤の強い緊張感は小説ならでは。
“美しくも悲しい”と評されるラストシーンは必見。ぜひ実際に読んで、感じ取ってみてください。
レビュー記事/
https://edimart.jp/edimag/ichiran/p2072/
本を選んだ人/
[名前]
越尾圭
[肩書]
作家
[プロフィール]
1973年、愛知県知多郡東浦町生まれ。京都、東京、名古屋市を経て、現在は地元東浦町に在住。2020年10月に新刊『殺人事件が起きたので謎解き配信してみました』を発売。