発行/扶桑社
著者/爪切男
1979年香川県生まれ。週刊SPA!やEX大衆にて連載を持つ文筆家。2018年に出版した私小説「死にたい夜にかぎって」が反響を呼び、2020年にドラマ化。
本の紹介/
「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」
学校のマドンナに、屋上でビンタをされ続けた3ヵ月。その蜜月が終わるとき、彼女が残した言葉を聞いて以来、うまく笑えなくなってしまった。
それでも愛を諦めない僕は、たくさんの女性と出逢い、救われ、傷付け、また愛することで少しずつ笑顔を取り戻していく。
中でも最も濃密な時間を共有し、成長させてくれた女性「アスカ」。
その彼女に別れを告げられたとき、僕はカナブンの裏側みたいな笑顔で彼女を送り出せるのか――。
筆者の生い立ちと過去の恋愛を交えながら紡ぐ、最愛の女性との6年間は笑いと涙で溢れています。
自由奔放で魅力的な女性たちと、割と散々な目に合いながらも女性への憧れを捨てない筆者。この物語の人たちがあまりに愛おしいので、読了後は誰かに愛を伝えたくなるかもしれません。
本を選んだ人/
[名前]
ウシマルトモミ
[肩書]
ライター
[プロフィール]
女性ライターチーム【mamhive】所属。ヘアメイクの経験を活かし、仕事では主に美容記事を作成しています。最近引っ越した家は、図書館まで約20秒という恵まれた立地。「知りたいこと」はネットで調べても、「覚えておきたいこと」は本で調べるようにしています。小説やエッセイも好きですが、学生時代に出題された小説文でテスト中に号泣するほど物語に入ってしまうタチ。なので、じんわりする本やハッピーエンドの本を中心に紹介しています。