発行/新潮社
著者/ヨシタケシンスケ
イラストレーター、絵本作家。1973年神奈川県生まれ。日常のひとコマを独自の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたる作品を発表。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞など、『りゆうがあります』で第8回MOE絵本屋さん大賞第1位、『もうぬげない』で第9回MOE絵本屋さん大賞第1位、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など、数々の賞を受賞し、注目を集める。ほかにも『あるかしら書店』『ヨチヨチ父』『おしっこちょっぴりもれたろう』『もしものせかい』など著書多数。2児の父。
本の紹介/
独特の作風で人気の絵本作家ヨシタケシンスケによる、アイデア満載、笑いとやさしさが詰まったイラスト解説エッセイ。『思わず考えちゃう』に続く第二弾となる本書には、スケッチだけが並ぶページも加わり、さらに充実しています。
「欲が出た瞬間の顔ばっかり集めた写真集があったらぜひ買いたい」
「サァ!今日も元気に顔色をうかがっていこー!」
「心にはめる軍手のようなものが欲しい」
「フーセンをふくらませてくれ、と次男が部屋に入ってくる。しあわせですな」
「今までで一番明日が来てほしくなかった日ってどんな日だった?」
著者の考える、欲とか人生とか希望、記憶、子育て、失敗、大人になること…。発見や思いつきの数々に、思わずぷっと吹き出したり、「あるある!」「たしかに!」と膝を打ったり、じーんとしたり、ほわっと希望がわいたり。肩の力が抜けつつも、生きることの深淵に触れたような気分になり、心にいろんな風が吹く!
著者のことが大好きになり、出会えたことに「バンザイ!」したくなっちゃいます。
本を選んだ人/
[名前]
大塚亜依
[肩書]
編集者・ライター
[プロフィール]
子どもの頃から本が好きで、言葉のもつ力に助けられてきました。編集の世界に入ったのは、本や言葉の近くにいたかったから。編集プロダクション「エディマート」に8年ほど勤め、今は子育てをしながら、フリーランスで編集や執筆の仕事をしています。本屋さんと図書館が大好きで、本とノートとペンを持って喫茶店で過ごすのが何よりの楽しみ(地味…!)。言葉の力を感じられて、元気や勇気やいろいろな感情をもらえる本、暮らしや仕事、生きることが楽しくなる本、子どもにも大人にも届けたい絵本などを中心にセレクトします。