発行/あすなろ書房
著者/シェル・シルヴァンスタイン
1930年~1999年。アメリカ・シカゴの生まれ。絵本作家としての他に、ソングライター、漫画家、詩人としても活躍。著書に『ぼくを探しに』『歩道の終るところ』など多数。
訳/村上春樹
1949年、京都の生まれ。作家。主な著書に『ノルウェイの森』『1Q84』など多数。
本の紹介/
一本の大きな木と少年の物語。少年はその木が大好きで、木も少年が大好き。木は大好きな少年に、求められるがまま、自分が与え得る限りの多くのものを与え続けます。少年と木の関係はどうなっていくのか…。
この本を手にしてから何度も読み返していますが、読むたびに違うものを感じるという、とても味わい深い絵本。その時の自分の置かれた状況によって、ある時は自分が木だと思ってみたり、はたまた少年だと思ってみたり。喜び、悲しみ、幸せ、あきらめなど、言葉で簡単に言い表すことのできないたくさんの感情が詰まっている物語。
本を選んだ人/
[名前]
はなこ (mamhive)
[肩書]
日本語教師/ライター
[プロフィール]
長年、外国人に日本語を教える傍ら、女性ライターチーム「mamhive」のサポートライターもしています。本は子供の頃から大好きで、書店で気になる本を見つけたらジャンルを問わず購入。高校時代に太宰治に夢中になり、それ以来、椎名誠、宮部みゆき、東野圭吾など小説中心だったけれど、まとまった時間が取れない今は、エッセイなどさっと読める本を選ぶことが多くなりました。