発行/岩波書店
著者/ミヒャエル・エンデ
ドイツの児童文学作家。現代社会の問題や独自の哲学などテーマにした作品は児童文学の枠を超え、世代や国境を問わず世界中で愛読されている。
訳者/大島かおり
あらすじ/
ある日、聞き上手な少女・モモの前に、「時間貯蓄銀行」を称する灰色の男たちが現れる。彼らに時間を奪われた人々は、落ち着きをなくし心の余裕を失ってしまう。そんな中、モモは奪われた時間を取り戻そうと奮闘し…。
時間を奪われた人々は、休む間もなく働き続け、日々を楽しむ余裕がまったくなくなってしまいます。効率を重視しゆとりのない現代社会と重なる部分がある本作。本当の豊かさとは何なのか、大人が読んでも考えさせらる一冊です。
本を選んだ人/
[名前]
堀田裕貴
[肩書]
ディレクター
[プロフィール]
編集プロダクション「エディマート」所属。平成生まれの30代。仕事では紙・WEB問わず“文章”に関わるコンテンツ制作を行っています。はじめてきちんと読んだ小説は村上春樹の『ノルウェイの森』。それもあって、学生時代は村上春樹を中心とした文学作品に傾倒。大人になってからはノンフィクション、ビジネス関連の書籍をよく読むので、仕事や私生活のヒントにつながるような本をセレクトしていきます。